インカの遺跡からミイラが2000体 2002.4.19毎日・愛媛新聞 
        
 
 



 ペルーの首都リマの近郊で今から約500年前に埋葬された2200体のミイラが発掘された。一度にこれだけのミイラが発掘されたのは過去に例がないそうである。
 ミイラとともにトウモロコシや陶器などの副葬品も出土されており、インカ文明を知るうえで有力な手がかりになると今後の発掘・分析に期待が寄せられている。
 これだけ多くのミイラが出土しているということは、ここが当時の墓地であったことは容易に理解できる。インカは無文字社会であったが、相当に進んだ文化であることが遺物よりある程度まで明らかにされている。文献史料は確かに乏しいが、これからますますこのような実物史料からの解明がインカだけではなくアフリカなどでも進んでいくのであろう。